読売新聞のいい仕事二つ 音楽配信メモより。

複製制御CD(いわゆるCCCD)についてと輸入権問題の記事です。
例によって以下引用。

文化庁の吉川晃著作権課長は、「法改正が成立すれば、国外のレコード会社も、日本への輸入を禁止しようと思えばできる」と認める。しかし、そうするには「日本で販売できないことをCDジャケットに明示し、価格差も大きくなければならない」とする。価格差については「最終的には裁判所の判断だが、現状と同じ2割安程度の価格差ならば禁止できない」との見方だ。
 さらに、「改正法では、販売などを目的とした輸入を禁止するだけで、個人輸入は禁止しない。(米国のアマゾンコムなどから)ネット通販で買うこともできるから、合理的に考えれば洋楽のレコード会社が改正法を“逆手にとって”輸入禁止をするメリットはない」と説明している。

文化庁の吉川晃著作権課長様、「「最終的には裁判所の判断だが、現状と同じ2割安程度の価格差ならば禁止できない」との見方だ。」のなかで「禁止できない」の部分が意味不明です。この記事の中でも取材されている小倉秀夫さんのblog、denliで見た輸入権条文案にはそんなこと一言も書かれていなかったんですが。113条以外のところにに書いてあるんでしょうか。
「改正法では、販売などを目的とした輸入を禁止するだけで、個人輸入は禁止しない。」買う手間が増えれば仕方なく高い日本盤を買ってしまいます。あなたは安いからといってわざわざ高速道路にのってサービスエリアにあるガソリンスタンドに行くんですか?
それに、「合理的に考えれば洋楽のレコード会社が改正法を“逆手にとって”輸入禁止をするメリットはない」といいますけどレコード会社の目的は逆手に取るどころかそれでしょうが。んなこと知らずに法案を通そうとしているんでしょうか。まあわざとしらばっくれてるんでしょうけど。
こういうのを見るとレコード会社の思惑は想像できますが、文化庁の偉い人ってどんなこと考えてこの法案を通そうとしているのか想像できますがそんなこと考えているとは思いたくないです。たぶん(以下自主規制)なんだろうなぁと思ってしまいます。志とかもってないんでしょうね。音楽まともに聴いたこと無いんでしょう。なんでこういう人が国を動かすんですかね。あーむかつく。