FFT-Aのもやもや。

一体何度言及したかわからないファイナルファンタジータクティクスアドバンスなんですが、このゲームのシナリオについて今まであんまりしてなかったけど、なかなか興味深い物がありまして。
主人公と弟と友達がゲーム「ファイナルファンタジー」の世界に入り込んでしまい主人公は元の世界に戻ろう(戻そう)とするんだけど、自分以外はみんな戻りたくない。なぜならこの世界なら元の世界で劣等感を持っていた部分が解消されるから。例えば世界が変わる原因を作ったのは友達のミュート。母は死に、父はそのショックで昼間から酒びたり。自分はいじめられっこ。それが世界を変えたからか彼は世界の王子様に。母は何でも願いを叶えてくれる女王として復活し、父は世界の規則が守られているか監視するジャッジの最高責任者に。女の子のリッツ。しっかりしてて物事をはっきり言う。だけどその性格が災いし友達が少ない。髪が生まれながらの白髪。この世界では髪は綺麗な色がついて心を許せる友達もできた。弟のドネット。体が弱く病院と家を行ったり来たり。ほとんどの時を車椅子の上で過ごす。それがこの世界では体は丈夫になり自分で歩いてどこでもいけるようになった。
でも主人公は特に劣等感は持ってなかったし、この世界で叶えられた事も特に無い。魔法が使えて楽しいとか、ゲームの世界の生活を楽しむのはいいけど、どこかでこの世界は紛い物だとわかっているからなかなかこの世界に真剣に向き合えない。だから彼はこの世界でどうにか使命を持って生きていこうとするけどこの世界に真剣に向き合えないから向き合える世界にしたい。彼が向き合える世界とは元の、ゲームではない世界。現実の世界を自分の手に戻すと言うのは聞こえはいいけど彼以外の人にとって見ればゲームだけど現実の世界を壊す事に他ならない。
元の世界では得られない物を手に入れた友達が自分に挑んでくる。彼ら、彼女らが言う事はあまりにも真っ当だ。戦いに勝っても反論できず深く思い悩む。しかし主人公はこの世界を壊す決心をして行動する。
その行動がゲームだからか最終的には他の友達も自分の言い分に納得してくれてめでたしめでたし、となるんだけど、自分がバカなせいかあんまり納得できなかったなぁ、と思ってしまいまして。以上のことは自分の考える材料としてまとめたんだけど材料になるんかなこれ。
なんでこんなこと書いたかというとイヌヤマさんのキングダムハーツ2評に触発されてです。キングダムハーツは主人公がいきなり自分探しして参りました。すぐやめた。