著作権法一部改正に関する 音楽評論家 小野島 大 氏の主張

輸入権法案が通ることで起こる問題、成り立ちのいかがわしさ、それぞれの根拠、現在の法案の状況などがまとまって読みやすいです。

別にレコード会社に敵対しようなんて意識は全然なくて、今回のような著作権法の改定が本当に 音楽産業の未来につながっていくのか、これで、音楽を聞く人が増えて、売り上げも上がって、レコード会社が儲かって、われわれも含めた音楽業界全体が潤っていくのかと考えると、どうもそうは思えない。むしろ考えられる弊害と危険性のほうがはるかに大きい。こんな法案がいつのまにかみんなが知らない間に通っていいのか、という思いが、ありますね。

法案ができてしまっている以上、日本レコード協会(以下、レコード協会)や文化庁からの明確な説明が必要なのは明らかですし、このままだと、音楽業界のイメージが悪くなる一方かなと思うんですよ。別に事を荒立てようとしているわけではなくて、ただ今の段階では不安が払拭されるようなことを提示していただけないから、こっちもまずいなぁという感じになっていますね。

普通すぐわかるよなぁこういうこと。なんでレコード会社は分からないんだろう。それがこの問題の一番分からないところ。この改正が通ったところでどう考えても誰も得する人が出ないんだよな。それを国会議員も巻き込んでウソというか薄弱な根拠で「輸入CDは普通に輸入されます!!」としか言わず、必死になってるのが新興宗教にはまってるようにも見えて気持ちが悪い。