ガンダムSEED

機動戦士ガンダムSEED 1 [DVD]

機動戦士ガンダムSEED 1 [DVD]

意外と楽しめた。始まりとか主人公がガンダムに乗る下りがどうしても1stと同じになってしまうのは仕方が無いのかな、と思った。
一番引っかかったのが主人公が人を殺した事に無頓着な事。主人公は学生で、戦いに巻き込まれて仕方なくガンダムに乗って、成り行きで敵MSを破壊してしまったにもかかわらず人を殺してしまったと言う葛藤が全く無い。一度ガンダムから降りて「ガンダムに乗ってくれんか」と言われても自分が戦うのは嫌だ、としか主張しない。その時「自分が死ぬかも」とか言えばいいんだけどそれすら言わない。嫌だ、と言ってるだけ。結局自分しかガンダムを扱えないから(そう自分でしちゃったから)仕方なく戦うんだけど、出撃の時笑顔でオペレーターしてくれる同級生(?)を見て「仲間を守らなきゃ」とやっと目的が出てくる。それでも感情がこもっていない。当事者意識が無いと言うか「ゲーム感覚」って言うか。
で監督だか脚本家だかはそういう面を描けないわけでもない。主人公の友達だけど敵軍にいるアスランは仲間が殺された時は激しく悲しんでいる。その感情は見てるこっちには全然伝わらなかったけど悲しむ描写はあるんだから主人公の嫌だと言う感情をもっと表現してもいいはずだ。なのになぜしないんだろう。
そういうところが今後どう改善されていくのかなというのを楽しみながら見ていきたいと思います。