小難しい話

今までの日記を見てくれた方はご存知でしょうが(いるのか?)、
映画や読書、ゲームと同じぐらい好きなものに音楽があります。
昔は月に2〜3万円くらいCDに使ってました。
こうなったのはすべてYMOのせいなんですが、それを話し出すと止まらなくなるので
書きません。
前の会社に入ったのも上に書いてあったものすべてが扱われていたので入ったのです。


去年?音楽CDに「コピーコントロールCD(以下CCCD)」ちうものが発売されました。
技術的に詳しいことは良く判らないし、長くなるのでググッてください。
最初はエイベックスだけだったのでぼくには関係ないかなと思いましたが、
そのすぐあとにテイトウワがエイベックスの関連会社から新作を出したので泣きながら買いました。
その出来事以降もう買わないぞ、と決心したもののマッシヴアタックの新作が
CCCD出ることを知らずに注文したので買ってしまいました…
ええCCCDが大嫌いです。
理由はCDじゃないってこと(再生できない機械があったり、機械が壊れる)、
いままで野放しにしていたことを今更になって規制しだしたこと、
コピーコントロールCD」なのに簡単にCD-Rに焼けてしまうこと。
文化が大事とかいうレコード会社が、文化を発展させる手法の一つ、
「真似る事」を妨害してること。


ヒップホップは他人の曲の一部を頂いて新しい曲を作るのに、
それをCCCDで出す神経。冗談ならいいけどこれがホントだからいやになる。
最近では東芝がひどくて有名無名問わず全部CCCDになって、
とうとうビートルズの新作までCCCDになる始末。もうおしまいです。


まあ会社経営ってのは「今年中にいくらいくら利益出します」というのが原則だ、
というのも判るけど、そればっかり優先しちゃてやっていいことと
悪いことの区別がついていないのがいまのレコード会社です。
今はいいかもしれないけど、
将来的なお客さんを減らしてどうするつもりなんでしょうか。
実際まだ前年割れしてるみたいだし。その理由が「ネットの複製云々」
っていうのは振るってると思いますが。
重要なのはレコード会社がなくても音楽を作る人は作るということです。
インディーズが元気なのは有名だし、ネットも十分な宣伝にも使えるし、
いざとなれば手渡しだって出来る。
レコード会社が「音楽の創造サイクル云々」とかいうのは、
「俺らが食ってけないんでCDとかDVD買ってください」と必死にアピってると
解釈するのが正しいです。
何しろ彼らは数百人、数千人という規模で従業員を雇っている。
その人件費を出すだけでもういっぱいいっぱいでしょう。
会社外でもいろいろなゴロもいるし、余計な出費は多いはず。
そういうのも含めた上で今のCD、DVDの値段なのです。
印税が作詞、作曲が百円単位、歌を歌った人に支払われる印税は十円単位だ、
というのも有名な話。
レコード会社が問屋に卸して問屋が小売店に卸すという構図があるので、
間の会社の取り分を考えると、最初のレコード会社が問屋に卸す価格は、
おそらく定価の半分くらいではないでしょうか。
レコード会社の取り分のすごさを分かってください。
それでなおCCCDなどという愚策を弄しているのが必死すぎで笑えます。
レコード会社にだまされないように。


そんなことつらつら考えると、レコード会社の偉い人が音楽のこと
好きじゃないんじゃないかな、という考えに至ります。
だってビートルズCCCDにするなんて、
音楽好きが考えることとは思えないからです。
単純にいい音楽があったら他に人、好きな人や大切な人に聴かせてあげたく
なりませんか?学生時代に好きな人にマイセレクテッドカセットテープを
プレゼントした奴手上げろや(ハイ)。
あと音楽を作った人を尊敬してるから買おう、という考えもあります。
いいものがあったらやっぱりお金だしたくなるじゃない。
この前もケミカルブラザーズのベストが出たから買おうかなと思ったらCCCD
当然買いませんよ。CCCDじゃなかったら買ってたCDなんてたくさんある。
そういう機会を逃してるのが本当にもったいない。
あとボニーピンクな。ほんとざんねん。


切込み隊長やら某MMのTKさんやらに影響されて書いてしまいました。
恥ずかしいなぁ。
でも音楽は大好きなんです。だからこそCDを買います。
あと共有ソフト、使ったことないです。ちょっと怖いので。ではまた。